もしかしてお店の存在を知られたくないのでは?
もちろんそんなことはありません。
今回は路地奥に隠されたように佇む、シナモンロールとサンドウィッチが充実したパン屋さん「ベーカリーシナノ」をご紹介します。
川西能勢口駅を東寄りの出口から出て、路地奥に入ると雰囲気のあるお店が現れます。
”CINNAMONROLLS AND COFFEE”
この文字だけで引き寄せる力は絶大。
そしてオリジナルなゆるいキャラがサンドウィッチも始めたことを告知しています。
パンのラインナップはお店の軒先から見えるようになっていて、常連さんが次々訪れては外から注文していました。
ご覧の通り陳列棚の面積は広くはなく、厳選されたパンが並びます。
棚の大部分を占めるのはシナモンロール。
こんなにシナモンロールが充実しているお店はなかなか無いので、シナモンロールファンにはうれしい限りです。
そしてシナモンロール以外には食パンやカンパーニュといったシンプル系のパンが並びます。
こちらは最近始められたというサンドウィッチ。
どれもおいしそうで、主張が強く、一つ選ぶのにかなり迷ってしまいました。
このサンドウィッチが加わったことで、総菜系、甘い系、食事系が揃いました。
常連のお客さんにもうれしいニュースですね。
このサンドウィッチ、元々はスタッフの國本さんがこの近所で経営していた「國屋シナノ サンドウィッチカフェ」で提供していたもので、この度お店を統合してベーカリーシナノ内で販売することになったのこと。
ベーカリーシナノの中嶋さんが焼くパンに魅了された國本さん、お店の屋号にもシナノの文字を入れてしまうくらい、シナノのパンには感銘を受けられたようです。
話はそれますが中嶋さんのパン屋さんの屋号がなぜ”シナノ”なのか、由来が気になり中嶋さんに尋ねました。
「店名にあまり意味を込めたくないので、シナモンロールだしシナノでいいかな」という感じだそうで実に肩の力が抜けてます。
このお店がやけにリラックスできるのはこのあたりから来てるように思います。
店内には小さなカウンター席がありイートインが可能です。
サンドウィッチを一つ選び、シナモンロールと自家焙煎コーヒーのセットを注文して着席。
本棚に気になる本が。
世界のサンドウィッチを眺めながら、選んだバングラデシュサンドウィッチを食べます。
この本にはパンでパンをはさんだサンドウィッチなるものが載っていました。
世界は広いです。
こちらのバングラデシュサンドにはカレーが入っています。
カレーパンというのはカレーパン特有のよく似た味がしますが、こちらはサンドウィッチなので何というかもっとフレッシュな味で、ボリュームがありますが飽きずにもりもり食べてしまいます。
ちなみにバングラデシュサンドとは妄想料理でバングラデシュには無いそうです。
「トルコライスやナポリタンと一緒ですね」と國本さん。ゆるいです。
主食のサンドイッチの後、満を持して登場したのは温められたられたシナモンロールとホットコーヒー。
シナモンロールといえばシナボンのようなアメリカンなタイプを想像してしまいますが、こちらはヨーロピアン。
海外旅行が好きな中嶋さん曰く、「外国のパンはおいしいと思っていたが意外とそうでもなかった。でもドイツのパンはひと味違った」とのこと。
そういう背景があり、こちらのシナモンロールはドイツで食べたヨーロピアンスタイルを踏襲。生地にカルダモンを練り込んであり、甘さの中に少し塩気のあるクリームチーズ系アイシングと合わさると絶妙なおいしさです。
軽くもなく重くもない程良い食感、そして甘さと混ざり合うスパイスと塩。
アメリカンスタイルしか知りませんでしたが、俄然こっちのファンになってしまいました。
今回は基本の”シナノのシナモンロール”をいただきましたが、他の種類もすごく気になります。
次回のお楽しみとしましょう。
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店名:ベーカリーシナノ
住所:〒666-0015 兵庫県川西市小花1丁目5−14
電話:070-8499-6886
営業:10時~18時
定休日:月曜日
Instagram:https://www.instagram.com/cafe_cinano/
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記事/写真 RL