入り口の「ミーアキャット」とミーアキャットポーズで早速記念撮影。
どんなアフリカの生き物たちに出会えるのか楽しみです。
出品アーティストはZUVALANGA(ズワランガ)。日本人の北窓さん夫妻によるアーティストユニットです。この日はZUVALANGA(ズワランガ)よるギャラリートークが行われる日だったため、会場には大勢の来館者が集まっていました。
北窓さんたちは、南アフリカ・ヨハネスブルグ滞在中に出会ったアーティストたちのもとに通い、アフリカンワイヤー&ビーズアートを学んだそうです。日本帰国後、「ZUVALANGA」として活動を開始。2017年からは展覧会に出品したり個展を開いたりして活躍の場を広げ、主にアフリカで出会った多種多様ないきものたちを題材にした作品を発表しています。
ZUVALANGA(ズワランガ)とは、太陽を意味する「ZUVA」(ショナ語・ジンバブエ)と、同じく太陽を意味する「LANGA」(ズールー語・南アフリカ)を組み合わせた造語。いきものたちを美しく、力強く輝かせる、アフリカの大地に昇る太陽を表しているそうです。
北窓さんたちの師匠Joseph Ketche さんのコーナー。二人の恩人でもあるジョセフさんは、コロナ禍で体調を崩し、2023年3月に帰らぬ人となりました。アーティストたちに興味を持ち、店に通い詰めていた北窓さん夫妻を受け入れるきっかけを作ってくれたのは、ジョセフさんでした。「生きるための手段であるこのアートが、自分たちにとっていかに重要なのかを丁寧に教えてくれたのも彼でした」と北窓さんは語ります。生きるための手段である大切なアートだけに、弟子入りを許可したジョセフさんと北窓さんたちの間の深い信頼関係を感じます。
おもちゃがない子どもたちのためにお父さんたちがおもちゃを手作りしたことから始まった、ジンバブエ発祥のワイヤー&ビーズアートについて紹介する北窓さん。
ジョセフさんのアーティスト仲間のプロフィールと写真も展示されていました。プロフィールキャプションの下のテーブルに展示されているのは彼らの作品です。子どもたちは作品を手に取り、早速遊んでいました。
ワイヤーだけで作られたヘリコプター。とってのワイヤーを動かすと、プロペラが回ります。
目玉以外はワイヤーだけでできているオオトカゲ。かっこいいですね。
アフリカの野鳥でしょうか。尾が長い鳥たちも可愛くて大人気でした。
こちらの作品はジンバブエ出身で南アフリカで活動するTauさんの「Tree of life」。家の玄関に飾ったら素敵だろうなと思い、購入しようと思っていたのですが、いくつかあった在庫は、数日のうちに完売してしまったそうです。
ギャラリートークではZUVALANGAの作品も紹介されました。まずは圧巻の大作、「ケープハゲワシ」。翼を広げた長さが2.8mもある、実物大の大きさです。約34キロものビーズを使って、北窓さん夫妻が2人で半年かけて製作したそうです。
「アフリカゾウ」。形も色もアフリカの広大な大地を連想させます。
「バロンアデガエル」と「イチゴヤドクガエル」。毒々しい色のドクカエルも、ビーズで表現すると美しいですね。
「レインボーライノ」はZUVALANGAのパンフレットの表紙にもなっている作品です。
「エボシドリ」。落ちている羽根まで再現されていてリアルですね。
「アカエリマキキツネザル」と「ハシビロコウ」。レアな人気者「ハシビロコウ」を形作った作品に会えて、子どもたちも大喜び。
様々な大きさの「バオバブツリー」といろいろなポーズの「ワオキツネザル」。アフリカの美しい自然の中で可愛いワオキツネザルたちに出会ったような気分になる、楽しく癒されるコーナーです。
たまたまセンターを訪れていたアフリカの方たちにも大好評でした。
「ZUVALANGA」の作品は、宝塚市立文化芸術
センター入り口近くのショップで常時販売されています。カラフルでワイルドなアフリカの動物をモチーフにした作品は、見ているだけで元気がもらえますね。可愛いキーホルダーはお求めやすい手頃なお値段でおすすめですよ。今回の展覧会の最終日にはキューブホールの展示室がすっきりと感じられるほど、作品がよく売れていました。ショップスタッフの浅井さんによれば、ZUVALANGA展会期中はショップでもZUVALANGA作品が大人気で、売り切れになってしまった作品もあるそうです。展覧会を見逃してしまった人も、展覧会を観た人も、ショップでZUVALANGA展の余韻に浸りながら、ポップで華やかなビーズアートを選んで見てはいかがでしょうか。
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展覧会名:「ZUVALANGA African Wire & Beads Art ービーズのいきものと出会いの風景一」
会期:2024年5月16日(木)~5月26日(日)(終了しました)
会場:宝塚市立文化芸術センター1Fキューブホール
主催:宝塚市立文化芸術センター
協力:合間会社ルートプラス
後援:神戸新聞社
宝塚市立文化芸術センター
住所:兵庫県宝塚市武庫川町7-64
電話:0797-62-6800
開館時間:
センター・屋上庭園 10:00〜18:00 メインガーデン 10:00〜17:00
休館日:水曜(祝日の場合は開館)、年末年始(12月29日〜1月3日)
入館料:基本的に無料
(展覧会や催しによっては一部有料。料金は各展覧会や催しによって異なる。)
駐車場(有料):12台(1台は障がい者用駐車場)
SHOP
営業時間:10時~17時(13時~14時 close)
不定休
宝塚市立文化芸術センターWEBサイト: https://takarazuka-arts-center.jp/
宝塚市立文化芸術センターInstagram: https://www.instagram.com/takarazukatac/
宝塚市立文化芸術センターX: https://twitter.com/takarazukaTAC
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記事/写真 :YURIE(BRALIライター)