【宝塚が舞台の本】モデルはあのイタリア料理店「風よ 僕らに海の歌(増山実著)」

デビュー作『勇者たちへ伝言』が人気の増山実氏の著書『風よ 僕らに海の歌を(角川春樹事務所)』が、昨年2017年5月に発売された。

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説の舞台となったのは、なんと宝塚市内のイタリア料理店「アモーレアベーラ」。「アモーレアベーラ」は、阪急宝塚南口駅より徒歩5分ほどの静かな住宅街にある雰囲気のある邸宅レストラン。イタリア海軍のオッツィオ・アベーラさんが神戸で敗戦を迎え、日本人女性と結婚し、昭和21年に創業した日本最古イタリアンレストランだそう。名物のミートソースやミックスピザなど創業者の故郷の味を再現した料理が味わえる。

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(画像はアモーレアベーラHPより)
市内の書店でも紹介されています。
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風よ 僕らに海の歌を』(増山実著・角川春樹事務所)作品紹介
「第二次世界大戦時、日伊共同の任にあたっていたイタリア海軍の特務艦が神戸沖にいた。その名は「リンドス号」。乗組員の料理を担当していた兵士にジルベルト・アリオッタという男がいた。しかしイタリア政府の突然の降伏で彼は祖国へ帰る道を絶たれる。戦後まもない宝塚でイタリア料理店を始めるジルベルトと家族たち。見慣れぬ料理は宝塚の人々を魅了していく。戦争に翻弄されながら、激動の昭和を生き抜いてきた親子二代の軌跡。彼らと交錯する、様々な人生。史実をモチーフに異郷に生きる人々の絆を描く感動のストーリー。」(角川春樹事務所HPより)

作品の中には、武田尾、手塚治虫、宝塚遊園地、大劇場、動物園などが登場する。実話をもとに描かれたフィクションとはいえ、読み進めるうちに今の宝塚と当時の宝塚が交差するような不思議な感覚に陥る。中には元プロ野球・阪急ブレーブス内野手のキューバ出身のロベルト・バルボン氏が実名で登場する。昭和30年来日当初、和食になじめなかったが、実際アモーレアベーラのスパゲティやピザの味に救われたのだそう。あらためてアモーレアベーラを訪れたくなります。

著者の増山実氏のデビュー作『勇者たちへの伝言』、2作目『空の走者たち』にも宝塚が登場する。三作品の共通するテーマは「故郷」で、本作品は「昭和三部作」の最終章になるのだとか。宝塚を舞台に「歴史」「食」「音楽」が織りなす物語は、宝塚が「故郷」の人、新たに宝塚に暮らす人、宝塚をこれから訪れる人にとっても、楽しめる作品ではないでしょうか。実は著者の増山実氏は宝塚にお住まいなのだそう。宝塚市民としてはうれしくもあり、増山氏の作品が更に身近に感じられそうです。

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アモーレアベーラ
兵庫県宝塚市南口1-9-31
0797-71-3330
営業時間 ランチ11:30〜15:00(ラストオーダー14:30) ディナー17:00〜21:00  (ラストオーダー20:30)           
定休日 火曜日 (祝日の場合営業)

アモーレアベーラホームページ→http://amoreabela.com/

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