屋上庭園に鉄とガラスと水のインスタレーション作品が出現「小清水漸の彫刻」展

「Made in Takarazuka Vol.5 小清水漸の彫刻 1969~2024・雲のひまの舟」展を見に、宝塚市立文化芸術センターに行ってきました。小清水漸(こしみずすすむ)先生は、「もの派」を代表する美術作家のおひとり。国内外で活躍する、現代日本を代表する彫刻家です。また、宝塚市在住の彫刻家でもあります。

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入り口とガラス窓の看板も小清水漸展仕様に変わっていました。木材を並べたような、斬新な彫刻ですね。

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入り口のポスターの下に何か貼ってあります。

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よく見てみると、屋上庭園にもインスタレーション作品があるようです。しかも無料。これは嬉しいですね。インスタレーションとは、現代美術における表現手法のひとつで、特定の空間を作品として構成し、鑑賞者がその空間を体験する芸術のことを言います。

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入り口左側からスロープを上がって屋上庭園へ。見えてきた夢のような美しい光景に、思わず息を呑みました。

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「武庫の水 空へ」2024年 鉄、ガラス容器、水 展示空間によりサイズ可変

「武庫の水 空へ」。素敵なタイトルですね。
神戸開港150年記念「港都KOBE芸術祭」(2017年)で展示された150個のガラス玉を使ったインスタレーション作品が、武庫川の水をイメージした宝塚バージョンとして新たに発表されました。

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いろいろな方向から見てみるのも楽しいです。

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船の形の鉄の彫刻に水が入っています。雨が降って水がたまったのかと思いましたが、もともと水が入っている作品とのこと。宝塚市立文化芸術センターキュレーターの大野裕子さんが、毎日水が蒸発していくので、水が一定の量になるように、足して調節していると教えてくれました。

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お散歩中のワンちゃんもいました。

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手塚治虫記念館の方角です。少し地面が高くなったこちら側から見るのもきれいですね。

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ガラス玉のようなガラス容器に近づいてみます。このガラス容器にも水が入っていてとてもきれいです。この日は曇り空でしたが、晴れた天気がいい日は、キラキラ輝いてさらにきれいなのだそうです。ぜひとも見てみたいですね。

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それでは、2階メインギャラリーの展示会場へ行ってみたいと思います。

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階段にも企画展のタイトルが書いてあります。

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真っ白なエントランスがシンプルで美しいですね。

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「表面から表面へ」1971年 米栂
30×30×300(20点組)
「表面から表面へ」1971年 米栂
30×30×150(10点組)

入り口を入ると、広い展示室一面にこちらの作品が並べられていて圧倒されました。あとは来館してからのお楽しみ。ぜひ、すべての展示作品を見てみてくださいね。

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出口を出ると、ホワイエに不思議な彫刻がたくさん並んでいてワクワクしました。不思議な容にまたしても水が張ってあり、コバルトブルーの三日月が浮かんでいるではありませんか。

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浮かんでいる形や色がそれぞれ違っていて、面白いですね。
「水浮器」1993年 青磁、FRP、美群青、紅辰砂、紫岩、令法、大理石、水 展示空間によりサイズ可変

 

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10月5日(土)には、小清水漸先生によるアーティスト・トークが開催されます。対話型のアーティスト・トークとのこと。質問して、作品についていろいろ聞いてみたいですね。当日10時から展覧会場受付で整理券が配布されるようです。

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1階のショップをのぞいてみました。こちらの四つ葉のクローバーが大人気なのだそうです。本物?と思いきや、「はんたゆう」さんという粘土工藝作家さんによる、紙粘土による作品でした。メッセージとともに贈り物に添えると、幸せを願う心が伝わりますね。

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10月13日には、毎月恒例の「たからの市」も開かれますよ。10月15日までの「小清水漸の彫刻」展と合わせて一日中楽しんでくださいね。屋上庭園のフォトジェニックなインスタレーション作品に囲まれて、素敵な思い出が作れそうですね。


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「Made in Takarazuka Vol.5 小清水漸の彫刻 1969~2024・雲のひまの舟」展
9月14日(土)~10月15日(火)
10:00~18:00[最終入場は17:30まで]
休館日 : 毎週水曜日
会場 : 宝塚市立文化芸術センター2F メインギャラリー、屋上庭園
観覧料 : 一般(高校生以上)1,000円
※中学生以下無料
※障がい者手帳ご提示の方と付添1名まで無料※2024年度パートナー特典対象
主催:宝塚市立文化芸術センター(指定管理者:宝塚みらい創造ファクトリー)
協力 : ギャラリーヤマキファインアート、東京画廊+BTAP、BLUM、YOD Gallery
後援 : 神戸新聞社
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宝塚市立文化芸術センター
住所:兵庫県宝塚市武庫川町7-64
電話:0797-62-6800
開館時間:
センター・屋上庭園 10:00〜18:00          メインガーデン 10:00〜17:00
休館日:水曜(祝日の場合は開館)、年末年始(12月29日〜1月3日)
入館料:基本的に無料
(展覧会や催しによっては一部有料。料金は各展覧会や催しによって異なる。)
駐車場(有料):12台(内1台は障がい者用駐車場)
SHOP
営業時間:10時~17時(13時~14時 close)
不定休

宝塚市立文化芸術センターWEBサイトhttps://takarazuka-arts-center.jp/
宝塚市立文化芸術センターInstagram https://www.instagram.com/takarazukatac/
宝塚市立文化芸術センターXhttps://twitter.com/takarazukaTAC

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記事/写真 :YURIE(BRALIライター)

 

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