"コーヒーの楽しさを伝えたい"そんな想いが溢れるカフェ「TOBERA 」

小林駅前から百合珈琲を過ぎてさらに東へ進むと、綺麗に手入れされた植栽と庭が目に留まります。
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シンボルツリーが映える白い建物がイノタウン。集合住宅と店舗で構成されており、道を挟んで向かいのレンガ張りの建物と合わさって、このエリアを雰囲気ある空間にしています。IMG_8147

イノタウンの象徴的なお店が、1階にあるカフェTOBERA。

ガーデンとテラス、解放的で癒される雰囲気は、そのままこのカフェのイメージにつながります。

“コーヒーがあまり得意でないあなたにとって、
コーヒーの楽しみ方を探しているあなたにとって、
コーヒーの入り口への「トビラ」になりたい。”


そんなテーマを掲げてTOBERAを切り盛りするのは、店主の森川さん。
若き女性店主として語られることも多い森川さんに、TOBERAへの想いをお聞きしました。

カフェを始めるまで

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コーヒー屋との接点は高校生まで遡ります。

中学生の頃から周りに「カフェがしたい」と言っていた森川さん。高校生の時にアルバイトとして念願のカフェスタッフになりました。そして大学生になってからも、色々なカフェで経験を積み続けます。
そんな折り、百合珈琲で働いていた友人のお母さんから「シフトの空きが出たからやってみる?」と声がかかります。そうして百合珈琲での週
1回のアルバイトがスタート。中学で友人に話した「カフェがしたい」という気持ちは、数年を経てこんな風に実を結びました。

そんなご縁で大学時代の2年間は百合珈琲で働きながら、喫茶店とは違ったカフェスタイルのお店でのアルバイトも続けてきました。

会社員になってからも月1回くらいのペースで百合珈琲で働き、夜営業のメニューを考案するなど、コーヒーの世界と緩やかなつながりを維持する日々。

そんな中、20203月に百合珈琲がイノタウンのカフェとコラボして、LEAF by YURI COFFEEを開業することになります。

「カフェがしたい」と言っていた森川さんに、百合珈琲のオーナーから「やってみない?」と声がかかりました。

想いを言葉にして行動を続ける。

そうすることで縁に導かれるように、「カフェがしたい」という中学生からの夢が現実となったのでした。

LEAF by YURI COFFEEという名前でスタートしたカフェ。オーナーは「好きなようにしていいよ」と言ってくれました。
森川さんの中には、「コーヒーを手軽に楽しんでほしい。」「コーヒーへの入り口を提供したい。」という想いがあります。

LEAFは百合珈琲のイズムを継承しつつも全くタイプの違うお店。営業をする中で、お客さんにこのお店のコンセプトをもっと分かりやすく伝えようという気持ちも生まれます。そうして2021年9月にTOBERAというカフェが誕生しました。

コーヒーのこと

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「コーヒーは面白い」

森川さんのコーヒーに対する想いの原点はここにあります。

「こんな味わいのコーヒーがあるんだ。」「人と人、場所、時には体験までもコーヒーが繋いでくれる。」そんな風に感じたことが「コーヒーは面白い」と思ったきっかけ。

このことはTOBERAというお店の個性にもつながります。

コーヒーへの強い想い、そして多分に好奇心も相まって、自分で焙煎したいという気持ちも高まりました。

そうして焙煎士への道も開かれていくことになります。

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飲みやすいと感じてもらえる柔らかさを出す。」

自分で焙煎することは、そんなこだわりの味に近づけることにもつながります。

焙煎豆は、お好みに出会ってほしいとの想いから浅・中・中深煎りと焙煎度違いで用意。

そして抽出にはタタミオリという目の細かい茶漉しを使用しているので、コーヒーオイルの味わいも楽しめます。

「その日の心持ちによって飲み心地が変わる。コーヒーにはそんな面もあると思います。

どんな日にも心が温かくなるような柔らかい味わいになればいいなと思いながら豆を選んだり、焙煎、抽出をしています。」

いただいたTOBERAブレンドは優しい印象の中に味わいが残る、そんなコーヒーでした。

メニューのこと

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「メニュー開発で一番大切にしていることは、やはり、TOBERAにきてくださるお客様が喜んでる姿が思い浮かぶかどうかです。」

森川さんが作るメニューの芯には、コーヒーの入り口という想いがあります。

ほっこりする。心地よい。

大切にするのはお客さんがそんな風に感じること。

心を込めて焙煎している豆ですが、ブラックで飲んでもらうことだけにこだわってはいません。

むしろ牛乳やハチミツを加えて飲んでみることをきっかけに、コーヒーの楽しさを知ってもらうことがTOBERAの意義。

ほうじ茶にエスプレッソを入れたり、季節メニューにもさりげなくコーヒーを楽しめる工夫が凝らされています。

いただいたのはマスカットのパフェ。

甘さの強弱、様々な食感、その中にコーヒーゼリーが主張し過ぎずない程度に効かせてあり、楽しくもおいしいパフェ。見た目にも味にもきれいな調和が感じられました。

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好きな場所で好きな時間に好きなコーヒーを飲むことができたらいいのにな」

TOBERAならではの"おでかけコーヒー”は、そんな想いから生まれたメニュー。森川さん流のコーヒーの楽しみ方の提案です。

「例えば、バリスタが淹れたコーヒーを山頂で飲もうと思うとバリスタを連れていくしかないのに、おでかけコーヒーがあれば山頂でカフェの味が楽しめるんです。そうやっていろんな楽しみ方を選んでくださったお客様が色んな場所での話をしてくださること、とても面白い光景だなと思います。」

企画のこと

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忙しくカフェを切り盛りする中で、コラボやイベントなどの企画ごともこなします。

楽しい企画は当然ながら大変な実務とワンセット。それでも続けられるのは、コーヒーを通して生まれる繋がりや空間を、喜んでくれるお客さんがいるから。

コーヒーではない何かに興味を抱いて訪れるお客さんにも、自然とコーヒーを楽しんでもらう。例えば「りんご飴を買いに来たけど、せっかくだからコーヒーも飲もう」というふうに。

イベントにも扉としての役割を期待できそうです。

「コーヒーに出会ったことで自分の人生が素晴らしいものに変わりました。

コーヒーは人や場所を繋ぎ、体験を生み出してくれる。そう感じたことを、これからもイベントで体現したい。厚かましくも、思い出や記憶の扉にもなれたらいいなと思ったりしています(笑)。」

TOBERAの未来

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若き店主と共にコロナ禍を乗り越えて成長を続けてきたTOBERA。
最後にこれからのTOBERAについてお聞きしました。


「TOBERAのコンセプトは"Every day is a new day."=毎日が新しい日に。
これからもっとこの想いを表現していけたらと思います。

それに向け、実際に取り組んでいることはコーヒー屋には遠いかもしれません

ですが、TOBERAの役割はきっかけになることなので、モーニング・ランチ・スイーツ・イベント、色んなところに扉を作れたらと思います

TOBERAに来るとちょっと気持ちが軽くなったな、ちょっと前が向けるかも、そんな風に少しだけでも新しい気持ちになるお手伝いができたらいいなと思いながら日々お店を開け続けます。」

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店名:TOBERA
電話:0797-98-0571
所在地:〒665-0051 兵庫県宝塚市高司2丁目17−10
instagram:https://www.instagram.com/tobera_coffee/?hl=ja
営業時間:10:00~17:00
定休日:月曜・祝日

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記事/写真 RL

 

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