“自分で作った本が図書館の蔵書に" 「マチ文庫部」 部員募集中!

前回の「聖光文庫」に続き図書館情報をお届けします。

本の楽しみ方は読書だけではありません。
ご紹介する「みんなのたからづか マチ文庫」は、自分で本を作ってしまおうという面白い企画。

今回は中央図書館マチ文庫担当スタッフの山本さんにお話を聞いてきました。

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マチ文庫とは宝塚市立図書館による市民アーカイブのプロジェクト。
宝塚の町の記憶や思い出、興味があることなどを市民目線で記録、本に仕立てて保存し、未来につなげるという企画です。

先代の館長さんが2015年に立ち上げ、2023年3月までに、約100冊ものマチ文庫が集まったとのこと。

本を作ること自体が楽しそうですが、更にこの本が図書館に収蔵され、一般の蔵書と同じように公開されるんです。
自分の作品が市民に公開されるとなると、作り甲斐がありますよね。

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今までに作られたマチ文庫は、美術書が閲覧できる聖光文庫の一角に並んでいます。

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この一角がマチ文庫コーナー。
たくさん並んでいますね。
ここ以外に、事務所内にも保管されているとのことです。

これまでに収蔵されたタイトルの一部をご紹介しましょう。

「ウィルキンソン タンサンと宝塚」
「江戸時代の宝塚を旅する」
「小林聖心女子学院の恵みの丘」
「逆瀬川」
「宝塚の鉱物図鑑」
「阪神競馬場の馬が住んでいた千種ケ丘」

こんな風に宝塚の地名や施設名が入り、地元に根ざしたタイトルが並びます。

中には「北の女が食べる西」のように、直接的ではないけど中身が無性に気になるタイトルの本もありました。

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マチ文庫は15歳以上で宝塚の町が好きな人なら、誰でも応募できます。

マチ文庫を自分でも作ってみたい、
でも本なんか作ったことがないから、どうやって作るかわからない。
最初はほとんどの方がそう思うのでは。

図書館ではそんな不安を解消すべく、「マチ文庫部」というバックアップ体制を設けています。

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マチ文庫部は、定期的に集まって、それぞれの進捗状況や困りごとなどを共有し、解決する場。

部長はマチ文庫プロデューサーで編集者の岩淵拓朗さん、そして、マチ文庫アドバイザーとしてマンガ家・イラストレーターの細川貂々さん、ZiNE作家の藤田理代さん、ホテル若水代表取締役の小早川優さんの3名が名を連ねます。

半年で一冊仕上げるというペースが初心者にはちょうど良さそうですね。
一回目の集まりは8/26ということて、終わってしまいましたが、山本さん曰く途中参加でも全然問題なし、大歓迎とのことです。

何か始めたくなる季節の変わり目、しかも秋といういい季節がやって来ます。

読書の秋ならぬ “本作りの秋” も楽しそうですね。

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施設名:宝塚市立中央図書館
所在地:〒665-0836 兵庫県宝塚市清荒神1丁目2−18
マチ文庫HP:https://machibunko.com/


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記事/写真 RL

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