ぶらり宝塚では、イベントやグルメ情報がほとんどなので、今回は、趣向を変えて企業にフォーカスを当ててみた。阪急仁川駅の東に本社を構える「新明和工業」って企業をご存知だろうか? 飛行機をよく利用される方は、搭乗する際に必ず同社の製品を利用されているはずだ。この企業の本社所在地、車を運転する方なら、知っていると思われる。競馬場の東側を抜けて武庫川下流方面にへ向かう途中、右手に新明和工業の門を見つける事ができる。
この企業の記事を先日みつけたので、ご紹介する。
この企業の記事を先日みつけたので、ご紹介する。
❝「AIで接近、空港の旅客搭乗橋 新明和工業が開発」2018.07.11
新明和工業(兵庫県宝塚市)は人工知能(AI)を使い、空港で航空旅客搭乗橋を航空機のドアの10センチ手前まで自動で近づけるシステムを開発した。従来の自動走行では1メートル手前までが限界で、そこからは手動となり、正確に寄せるのには高い技術が必要だった。10センチ手前まで自動で近づくと、残りはほぼそのまま寄せるだけよく、作業者の技量に左右されなくなる。同社では、人手不足の解消や操作訓練時間の短縮、定時運航率の向上につながるとする。….cut…. 天候や環境の変化を学習するため、使うほどに精度が高まる。同システムの導入時に設定していなかった機体にも対応できるという。新明和工業の旅客搭乗橋は国内シェア約3割を占め業界で2位という。東南アジア地域では、チャンギ空港で稼働する全218基を納入するなどシェア約65%を占めており…..❞
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2018.07.11「ひょうご経済プラス」より
❝ 機械式駐車場
「未来の駐車、室内から 自動運転で入出庫目指す 群馬大、産学で研究」2017.11.25
車の自動運転技術を研究している群馬大は、立体駐車場などの機械式駐車場管理の大手、新明和工業(兵庫県宝塚市)と、自動運転で車を駐車場から出し入れするシステムの研究開発に取り組む。実現すれば、利用者がマンションの部屋の中からスマートフォンで車を出庫させて玄関前で乗車したり、帰宅時に自動で入庫したりできるようになる。… ❞
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2017.11.25「毎日新聞デジタル」より
新明和工業は、宝塚に本社を置く数少ない大企業の一つ。最新のテクノロジーで、グローバル展開している従業員数4800人超を抱える大企業だ。その歴史は戦前にさかのぼり、元々は航空機製造を行っていたが敗戦により航空機製造が禁止となり、産業機械、トラック、特殊車両など自動車製造を行う。のちに企業再建整備法により明和自動車工業と新明和興業の2社に分割され、ここで、現在の会社の設立となった。ちなみに分社された明和自動車工業は、現在のダイハツである。航空機製造の解禁後、業績を伸ばし航空機部品製造も手掛け、「ボーイング・サプライヤー・オブ・ザ・イヤー」も受賞してる。また、特装車両事業、立体駐車事業をなどへの事業拡張に成功し、上記の2つの記事がそれにあたる。
強い地元を作るには、地元企業の発展が不可欠だ。観光資源宝塚の街で活性化が図れる企業の活躍に期待したい。
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記事:Yoshifumi Tsujimoto(brali管理者)