新明和工業株式会社と国立大学法人群馬大学が、群馬大学の「次世代モビリティ社会実装研究センター」内に設置した検証用機械式駐車設備にて、業界で初めて、自動運転自動車 の駐車実証実験に成功したと発表があった。
今回の実証実験では、共同開発した「APPS(Advanced Pilot Parking System)」で、自動運転車と機械式駐車設備の間を通信により繋ぎ、自動運転車と駐車設備が協調して駐車スペースに安全かつ高精度に自動運転車を誘導する事に成功。平面駐車と比べて高度な運転技術が求められる機械式駐車設備への自動入庫を可能にし、その精度は、実際の駐車位置と、位置情報とのズレ幅が、目標値の±10㎜以内を実現できているという。これにより現在、自動車事故の27%といわれる、立体駐車場等での人為的ミスによる事故の発生を限りなくゼロに近づけることができる。
写真:新明和工業webサイトより
https://www.shinmaywa.co.jp/parking/news/product_news2019_0701_001125.html
❝
ご参考:機械式駐車設備が自動運転車に対応するメリット
~ より「便利」「快適」かつ「安全」に ~
【マンションの機械式駐車設備でもホテルのようなバレーサービスを日常に】
(1)出かけたい時に、「クルマ」が、「ヒト」を迎えに来る時代へ
① 外出前に、スマートフォン等から車の出庫を予約
② 時間になると、機械式駐車設備から自動出庫
③ 車と機械式駐車設備とが通信し、出庫した車が自動運転で予約した時間にエントランスに到着
(2) 帰宅後、車は自動運転で駐車場へ
① エントランスで降車
② 車は、自動運転で機械式駐車設備へ走行
③ 車と通信した機械式駐車設備が自動で入庫対応し、駐車が完了
(3) 利便性・安全性が飛躍的に向上
① 「車」と「機械式駐車設備」が連携することによって、自動で入出庫が可能となり、これまで煩わしいとされてきた「駐車動作」から解放され、「駐車」に対する既成概念を払しょく
② 機械式駐車設備内に人が立ち入る必要がなくなるため、設備内での事故発生リスク低減、および現状よりコンパクトな設備開発が可能に
本件に関するお問い合わせ先
■新明和工業株式会社 経営企画本部 広報・IR部
電話:080-6226-8934(会見当日)/0798-56-5002
■国立大学法人群馬大学
研究推進部産学連携推進課 荒牧センター事務室 担当:石坂
電話:027-220-7443(直通)
完全自動運転社会の実現に向けて、次世代モビリティシステムの社会実装に向けた研究に取り組む群馬大学と、未来社会における機械式駐車設備の進化を目指す新明和工業が、2017年12月から自動運転車の受け入れに関する駐車設備の共同研究に着手。自動運転技術は、世界の自動車メーカー各社が取り組んでいるものの、インフラ側との連携は進んでおらず、現状の自動駐車機能の精度では、機械式駐車設備への駐車が困難とされていた。今後、新明和工業と群馬大学は、他のタイプの機械式駐車設備においても駐車実証実験を行い、その後、新明和工業の研究拠点(兵庫県宝塚市)に場所を移して、APPSと車路管制システムを組み合わせた実証実験に移行する予定。
❞
新明和工業webより抜粋
https://www.shinmaywa.co.jp/parking/news/product_news2019_0701_001125.html
———-
記事/写真: Yoshifumi Tsujimoto(brali管理者)