みましたか?NHK「#95宝塚ブラタモリ」

2018年1月13日(土)、「#95宝塚 ブラタモリ」がNHKで放送されました。オープニングは宝塚大劇場前の「花のみち」からスタート。タモリさんが見慣れた風景の中に・・・なんだか不思議な感じがします。

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「ナゼ宝塚は娯楽の殿堂になった?」をテーマに、宝塚をブラブラ歩いてヒミツに迫ります。井上陽水のオープニングソングとともに、宝塚の風景がみられるのは、市民としてはうれしいものです。案内役は45年に渡って宝塚の歴史を研究されている歴史研究家の直宮憲一さん。まずは、宝塚の娯楽の殿堂、”宝塚大劇場”へ潜入。
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劇場ロビーでは星組トップスターの紅ゆずるさんと、トップ娘役の綺咲愛里さんがタモリさんをお出迎え。宝塚大劇場は、現在の劇場になって25年、延べ2500万以上の観客が訪れているという。初代の大劇場が完成したのは、大正13年。収容人数4000人という日本一の大劇場だったのですね。
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宝塚の地形と郊外の娯楽の殿堂の関係はいかに?!大劇場の次は川の向こう岸へ移動。

武庫川沿い宝来橋近くのホテル若水の上階から、六甲の山々と武庫川河畔を眺めながら宝塚の地形を確認。六甲山地と長尾山地の間を流れる武庫川は、大雨のたびに氾濫を起こした暴れ川だったそうで、宝塚は、その武庫川が土砂を堆積してできた扇状地。今は武庫川の始まりが宝塚の町の中心地ですが、この辺りに人が住み始めたのは明治以降。それ以前は、川の氾濫などを避けて扇状地ではなく高台で人々は生活していました。その高台の中心地は”小浜”にありました。

そして、ブラタモリ一行は江戸時代のまちの中心地”小浜”をブラブラ。”小浜”は、宝塚市立病院や宝塚ICがある辺り。人工的に掘られた川”大堀川”城下町のような道のクランク・・・これらの特徴のある町のつくりは、”小浜”が「寺内町」だったから。戦国時代は城のような寺”毫摂寺”を中心に要塞のようになっていました。
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そして”小浜”は、三つの街道の合流点で、江戸時代は宿場町”小浜宿”として多くの旅人で賑わいました。旅籠や芝居小屋だけでなく造り酒屋もみられ、旅人たちを癒したようです。”小浜”のことをもっと知りたい!改めて訪れてみたい!という方には、
「宝塚市立小浜宿資料館」
(観覧料無料、午前10時~16時、休館日月曜日・年末年始、TEL0797-81-3655)がおすすめです。ぶらり散歩がてら訪れてみてはいかがでしょうか。

宝塚市国際観光協会「宝塚市立小浜宿資料館」→
https://www.kanko-takarazuka.jp/recommend/culture_detail.php?id=95

そして再び武庫川の向こう側ホテル若水近くへ。「暴れ川」だった武庫川河畔は、明治17年に宝塚では温泉が発見され発展がはじまったようです。今でも「宝塚温泉」記された石碑が、温泉旅館”ホテル若水”前でみることができます。

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発見後、明治30年にJR福知山線(阪鶴鉄道)、明治43年に阪急宝塚線(箕面有馬電気軌道)が開通し、交通の便がよくなり70軒もの旅館が並ぶ関西有数の行楽地になった。温泉街ができたことで新しい娯楽、芸者と遊ぶお座敷遊びが生まれました。最盛期には芸者さんが250人近くもいて、華やかで風情ある町だったようです。今ではすっかり面影がなくなったホテル若水前から阪急宝塚南口駅辺りをブラブラすると、”和服洗張り、染み抜き、クリーニング「紀乃國屋」”さんの看板を発見。タモリさんの突然の訪問にびっくりされるご主人からの繋がりもあり、”梅野町のマドンナ”浅秀さんと対面。当時の華やかで風情のある宝塚の様子を話されていました。大阪から交通の便がよいこともあり、大阪の商人が商談で宝塚訪れることが多かったようです。風光明媚な宝塚はセレブの心をつかみ、温泉、旅館、大人の娯楽が発展していったのでしょう。
次はいよいよ宝塚大劇場誕生の謎に迫るべく宝来橋へ。案内役として阪急文化財団学芸課長の仙海義之さんが加わります。ここで宝塚歌劇団の創設者小林一三が紹介される。武庫川の右岸には温泉街や花街が栄え、男性が楽しめる娯楽でした。そこで小林一三は、左岸の使い道がなかった低湿地を埋め立て家族で楽しめる娯楽施設を”宝塚新温泉”を造りました。明治44年のことでした。”宝塚新温泉”の痕跡が、今でも宝塚大劇場でみることができます。

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その翌年作られた”日本初の室内プール”が、宝塚歌劇団のはじまりだったのです。残念ながら失敗に終わった室内プールの秘策が、現在の宝塚歌劇団の前身「宝塚少女歌劇団」。水を抜き観客席に、脱衣場を舞台にと改造された劇場で、初めての演目は「ドンブラコ」、おとぎ話の桃太郎でした。左岸は男性、右岸は家族で楽しめるまさに”娯楽の殿堂”ですね。

そしてスタート地点の「花のみち」へ。ステージのように小高く続く「花のみち」は、春になると桜が美しい道ですが、桜の木々の中に松の木もみることができます。この「花のみち」は武庫川の自然堤防で、松の木は堤防を頑丈にするため植えられたのだそうです。

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(画像はすべてNHK「ブラタモリ」HPより)

「暴れ川」の武庫川の水害から逃れるために高台にできた宿場町、低湿地を使って生まれた宝塚歌劇団、「暴れ川」武庫川と戦い、向き合い、生きることでうまれた”娯楽の殿堂”が「宝塚」なのですね。

見逃してしまった!という方は、火曜日深夜(水曜日早朝)に再放送があるようです。が、来週16日(火)は他の番組放送が決まっているようです(14日の時点)。翌週以降の火曜日深夜の再放送要チェックです。また
NHKオンデマンド(有料)
でもみることができます。
NHK「ブラタモリ」ホームページ→
https://www.nhk.or.jp/buratamori/
NHKオンデマンド→
http://www.nhk-ondemand.jp/share/campaign/buratamori.html?capid=nolbura001
関連記事:2018年1月10日「

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